公開日 2019年09月12日(Thu)
9月11日(水)、全国大会で優秀賞を受賞し、国立劇場で上演を行った本校演劇部が自主公演を行いました。
題目は「ジョン・デンバーへの手紙」、屋久島離島開発総合センターで昼夜2回の公演でした。
昼の部は本校全校生徒に加え、宮浦小学校の皆さんや保護者の皆様、地域の皆様に来ていただきました。
夜の部は保護者の皆様や一般の皆様に来ていただきました。どちらの部もほぼ満席になるほど、たくさんの方に来場いただきました。
本校生徒は午前中、校内実力考査や授業を受け、午後から徒歩で会場に向かいました。
開演に先立ちまして、学校長と演劇部顧問より挨拶申し上げました。
いよいよ開演です。名場面の数々をご覧ください。
~あらすじ~
舞台は屋久杉の森の大伐採が続く70年代の屋久島。屋久島高校の職員であった永山耕作は乱伐に心を痛め、山の惨状を訴えるドキュメンタリー映画「屋久島からの報告」を制作しようと奮起した。映画の挿入歌として無償で曲を提供してもらうために、アメリカのカントリー歌手ジョン・デンバーに手紙を書く場面を軸に、薩摩藩に年貢として屋久杉の平木を納めていた江戸時代から、国有林となった明治以降の伐採の歴史や島民の苦悩が描かれる。数々の困難を乗り越え、映画は完成した。その後、様々な反対運動が結実して島の伐採はようやく停止し、1993年に日本初の世界自然遺産となる。主人公のモデルは「屋久島の自然を記録する会」元代表の大山勇作さん。
公演後の様子です。演劇部の皆さんが出口で待っていてくれました。実際の舞台制作のために事前に製作した,舞台美術のミニチュアも飾られていました。主人公永山耕作を演じた3年山下万希くんのお母様による,渾身の作品です。
本日をもって,国立劇場の公演まで進んだ作品「ジョン・デンバーへの手紙」の全てが終了いたしました。
3年生の部員は引退し,いよいよそれぞれの進路に向かって努力を重ねていくことになります。
演劇部顧問である上田先生は,終わりの挨拶で,地域の皆さまの支えによってここまで来ることができたと,これまでのご支援やご協力に対し謝辞を述べました。演劇部の皆さん,大躍進したこの夏の思い出を,また次のステージにつなげて下さい!
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お礼状
謹啓
皆さまにおかれましては益々御清祥のこととお喜び申し上げます。
本校の教育活動に対しまして、日頃から深い御理解と御指導を賜り、心より感謝申し上げます。
七月二十七日~ 二十九日に、佐賀県鳥栖市において行われました、第六五回全国高等学校演劇大会に、九州ブロック代表として出演して参りました。直前まで懸命に練習を重ねた舞台は、屋久島の森林伐採をテーマにした、社会的で重厚なものであったと自負しております。
結果は、二位にあたる優秀賞で、八月二十四日~ 二十五日に、東京国立劇場にて、優秀校東京公演の一つとして、発表することが出来ました。また、本校の作品『ジョン・デンバーへの手紙』は、創作脚本賞も頂くことができました。
演劇部として、全国大会に出場すること、さらにまた、上位四校の一つに選ばれ、国立劇場での東京公演を行うことは、どこの演劇部も思い描く夢の舞台であります。部員たち全員が奮起し、このような素晴らしい結果を残してくれたことに、感謝の気持ちで一杯です。
皆さまには、物心共に多大なるご御支援を頂きました。東京公演に、部員一同で参加できましたのも、皆さまの御支援があってのことと、深く感謝申し上げます。頂いた御厚情に報いるべく、今後も、更に良い舞台作りを目指して、生徒共々精進したいと存じます。
今後ともなお一層の御指導と御支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
略儀ながら書面にて、お礼の御挨拶に代えさせていただきます。謹白
令和元年九月吉日
鹿児島県立屋久島高等学校校長 中間弘
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