環境コース ヤクシマカワゴロモ観察

公開日 2019年12月18日(Wed)

12/18水 午後の環境コース授業を利用して,研究をしている生徒がヤクシマカワゴロモの観察に出かけました。

ヤクシマカワゴロモは,渓流に生える種子植物で,国指定の天然記念物です。絶滅危惧種にも指定されており,屋久島でも一湊川及びその支流の白川だけに生育する固有種です。環境コースに所属してその研究をする生徒と職員が,12月になると花を付けているはずだと,観察に出かけました。

写真のような,小さなつぼみがたくさん見られました。今後研究が進んでいきそうです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

鹿児島県のHPから

https://www.pref.kagoshima.jp/bc05/hakubutsukan/tennen/kuni_tennen/33yakusimakawagoromo.html

所在地

鹿児島県熊毛郡屋久島町一湊地内

概要

カワゴケソウ科植物は渓流に生える種子植物で,日本ではカワゴケソウ属2種とカワゴロモ属4種が分布しています。

種子植物でありながら,茎や葉が退化し,根は平たい葉状体となって葉緑体を持ち岩の表面にはりついて急流の水中で生きています。また,水位の低い冬季に花をつけ種子をつくります。熱帯性の植物といわれていますがフィリピン・台湾には分布せず,日本では沖縄県にもなく鹿児島県本土と宮崎県南部および屋久島に隔離分布しています。

自生地の環境が悪化することにより絶滅が心配されていることから,環境省及び鹿児島県はカワゴケソウ科植物すべての種を絶滅危惧種に指定しています。

ヤクシマカワゴロモは,屋久島でも一湊川及びその支流の白川だけに生育する固有種です。他のカワゴケソウ科植物は主に溶結凝灰岩の岩盤上に生えますが,ヤクシマカワゴロモは花崗岩の転石上が生育地です。生育地周辺はほとんど森林で,良好な河川環境が維持されています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

DSC01100DSC01102DSC01109DSC01117DSC01126